マスキングなしで2色を塗り分けようとしてる人、正直かなり損してるかもしれない。
「塗り分けの境目がぼやけた」「色が滲んでせっかくの仕上げが台無し」——そういう失敗、マスキングテープを使いこなすだけでほぼ消える。難しそうに見えて、コツさえわかれば初回からきれいに仕上がる。
この記事では、マスキングテープを使った2色塗り分けを道具選び→下準備→貼り方→塗装→仕上げの順で解説する。読み終わったらすぐ実践できる内容にまとめてある。
1. 道具を揃える:テープ選びで仕上がりの7割が決まる
マスキング作業の質は、テープ選びに直結する。
定番はタミヤ マスキングテープ 6mm(品番:87035)。曲面パーツへの追従性が高く、剥がしたときに糊残りがほぼない。350円前後で買える。幅は用途で使い分けると効率が上がる。
| 幅 | 用途 |
|---|---|
| 6mm | 細かいライン・曲面パーツ |
| 10mm | 直線的な塗り分けライン |
| 18〜40mm | 広面積のマスク補助 |
テープと一緒に用意したいのがデザインナイフ(タミヤ 74040)。テープをパーツ形状に合わせてカットするときに必須で、これがないと曲線の塗り分けが格段に難しくなる。その他に必要な工具はガンプラに必要な工具リストにまとめてある。
タミヤ マスキングテープ(Amazon)※アフィリエイトリンク は幅違いのセットが1,000円前後で買えるので、最初から複数幅を揃えておくと後で買い足す手間が省ける。
道具が揃ったら次のステップへ。 下準備の手間を省くと塗り分けが滲むので、次のセクションを読んでから作業を始めよう。
2. 塗装前の下準備:表面処理を済ませてからテープを貼る
マスキングテープは、表面がザラザラしていると密着しない。塗料が毛細管現象でテープの下に入り込み、境界線が「にじむ」原因になる。
塗り分けパーツのゲート跡を600番→1000番のヤスリで平滑化しておくのが重要。テープの密着度が上がって、滲みが激減する。ゲート処理の基本的なやり方はゲート処理のやり方で確認してほしい。
さらに一手間かけるなら、ガイアノーツ サーフェイサー エヴォ 1000番を一層吹いておく。下地が均一になってテープの食いつきが上がり、塗り分け後の発色も安定する。
3. マスキングテープの貼り方:ここが一番の肝
テープの貼り方次第で、塗り分けラインの精度が変わる。
直線の塗り分け
スジ彫り線か定規に沿ってテープを貼り、爪楊枝の腹でテープのエッジを端から端まで押さえる。指でなぞるだけだとエアが残って浮く。特にテープの両端・角の部分は念入りに押さえること。
曲線の塗り分け
6mmテープを2〜3mmずつ角度を変えながら貼っていく「短冊貼り」が基本。一度にぐっと曲げようとするとテープが浮くので、少しずつ送りながら沿わせる。貼った後にデザインナイフで余分をカットすると、曲線のラインがシャープに出る。
広面積のマスク
塗り分けラインを6mmテープで作ったあと、内側の広い面積はマスキングゾルか細切りにしたテープを重ねてカバーする。全面をテープで覆おうとするとコストも時間もかかるので、組み合わせるのが合理的。
4. 塗装からテープ剥がしまでの手順
テープが貼れたら塗装へ。スプレー缶でもエアブラシでも手順は同じ。
「薄く2〜3回」が鉄則。 一度に厚塗りするとテープのエッジに塗料が溜まり、剥がしたときに境界がガタガタになる。1回の吹き付けは「濡れているかどうかわからない」くらいの薄さでOK。乾燥後に重ね塗りする。
エアブラシを使う場合は吹き付け角度も重要で、テープのエッジに対して平行〜斜め前から吹くと塗料がテープの下に回り込みにくい。垂直から吹くのは厳禁。エアブラシ自体の選び方に迷ってる人はエアブラシ初心者向け入門ガイドが参考になる。
実際に使ってみたところ、 Mr.カラースプレーの吹き付けを3回に分けるだけで、テープ際の「だれ」がほぼなくなった。厚塗りしたときとの差は一目瞭然。
Mr.カラー スプレー缶(Amazon)※アフィリエイトリンク は150色以上あって、メカ系の塗り分けには十分対応できる。
塗装後はテープを完全に乾いてから剥がす。半乾きのまま剥がすと塗料がテープについてきて境界が崩れる。最低30分、できれば1時間以上待つこと。剥がすときは塗装面に対して90〜180度の方向にゆっくり引く。素早く剥がすと塗膜が一緒に剥がれることがある。
5. 塗り分け後の仕上げ:トップコートで完成度を底上げする
きれいに塗り分けできたら、最後にトップコートを吹いて塗膜を保護する。
地味に便利なのは、つや消しトップコートをかけると塗り分け部分とキット素地の光沢差が均一になって、全体の統一感が一気に出ること。Mr.スーパークリアー つや消し(B523)が定番で500円前後。詳しい使い方はつや消し仕上げの方法で解説している。
まとめ:手順を守れば初回から結果が出る
マスキングテープ塗り分けの流れを整理すると:
- テープ選び:タミヤ マスキングテープ 6mm+デザインナイフを用意
- 下準備:600→1000番でヤスリがけ、サーフェイサーで下地作り
- テープ貼り:爪楊枝でエッジ密着、曲線は短冊貼り
- 塗装:薄く2〜3回、エッジ垂直吹きは避ける
- テープ剥がし:完全乾燥後に90〜180度引き
- 仕上げ:つや消しトップコートで統一感を出す
この6ステップを一度やると「マスキングは難しい」というイメージが変わるはず。2〜3回繰り返すうちにコツがつかめてくる。まず手元のキットで試してみてほしい。
マスキングに慣れたら、次は本格的な塗装に挑戦してみよう。 スプレー缶からエアブラシに移行するだけで、グラデーションや細吹きなど表現の幅が一気に広がる。工具・塗料をまとめて揃えたい人はガンプラに必要な工具リストでチェックできる。マーカーで手軽に仕上げたい場合はガンプラマーカーの使い方も参考にどうぞ。


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